
KITUGI -木継-
→ https://ooisi16.wixsite.com/website
木は、一枚板の天板が貴重なように、大きなものにこそ価値があります。何ものにも変え難い時間という力によって生み出されるものだから、その集積が多いほどに価値は高まる。だから逆に木材をつなぎ合わせた集成材の価値は低い。
だけど、
「集成材は小さな木を活かすことだったり、人間による技術の結晶の上に成り立っていることだったりするんじゃないか?」
そう考えた時、
量産という効率化としての集成材ではなく、集成材にすることで生まれ、気づく素材の魅力があるなら、そこには新しい価値感が生まれるかもしれない。そんなことを思ったのです。
これから数百年単位の樹齢の大きな木は減り、小径木は増えてくる。そんな時代に小さな木を安物の木として扱わない。そういった価値観を大切にすることにもつながるんじゃないか?そんなことも思うのです。
木の集成材を、金継ぎならぬ木継ぎととらえ、小さな木を継いだものと捉える。そこから作られた器が、時を超え場所を超え私に色んな人に受け継がれていけば幸せだなと思う。
小さな木を継ぎ、人が器を継ぎ、木の記憶を継いでいく。kitugiという名前で、そんな器を作っていこうと思います。
※食事使用ではなく、飾り用、入れ物用として製作しております。
製作者としてKITUGIのボウルを食事使用した中で隙間が出来た経験はありませんが、もし食事使用される場合は継いだ木材の間に隙間ができる場合もございますので、割れ・反りなど木の特性をご理解の上ご使用くださいませ。
◯サイズ
Φ275×H90mm